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本千葉で見つけた隠れた焼鳥の名店、鶏晶 大人の隠れ家と呼ぶに相応しい焼鳥店で頂く、絶品過ぎた鶏のフルコース

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子供が泊まりがけの夏合宿に出掛け、カミさんと二人晩ご飯を頂くチャンスとなった、2日目のこと

前日は、富士見町でお寿司を堪能したことから、翌日は肉を頂くことに

 

普段、我が家で肉と言えば焼肉が中心

ですが、焼肉店の多くは子供連れでも問題なく訪問できることより、今回の候補からは却下

 

続いて肉料理といって、思い浮かぶのは焼鳥

我が家に於ける焼鳥の最高峰といえば、もちろん汐見丘の「やのまこと」

 

ですが、こちらも子連れで訪問OKどころか

我が家は子供を連れてこそ、快く出迎えて貰える程、店長やとしこさんに子供が可愛がられており

むしろ、子供連れでいかないと、怪訝な表情をされるのでは・・・といった不安も

 

そんな中、以前より気に掛けていた焼鳥店の話題が浮上

場所は本千葉駅のすぐ近くとなるのですが、そちらの焼鳥店

大衆店と言うよりは、大人向けの隠れ家といった風合いのお店になるとのこと

 

情報が少ない為、詳しいことは分らないものの

「店内はカウンターのみ」となるらしく、これもまた子連れでは行きづらい様子を伺わせます

 

そちらのお店に関する情報は、ほぼ得られていないものの

「子連れでは行きづらい」という話のみは間違い無さそう

そうとあれば、この機会にぜひ・・・という事で、事前に予約を入れ、向かった先はJR本千葉駅

 

同駅のロータリーから、すぐ近くとなる、飲食店建ち並ぶ雑居ビル

その2Fに小さく看板を掲げる、こちらのお店

「鶏晶」を初訪問してみるものとなりました。

JR本千葉駅ロータリー内の隠れ家 カウンターのみ焼鳥店、鶏晶を初訪問

事前に電話予約を入れてはいるものの

・雑居ビルの2F

・目立った看板は無い

・ドア付近にも飾り気が無い

など、見るからにいぶかしげな雰囲気?を醸しだしている、本千葉の鶏晶

 

小さいながらも、そこには間違い無く「鶏晶」の文字が刻まれていることから、恐る恐るドアを開いてみると・・・

中からは元気な声で

『いらっしゃいませ、お待ちしておりました!!』

と、ご主人からの第一声が

 

私が予約の名前を告げるよりも早く、待ってくれているとは

・・・まあ、嘘だよな(笑)

再度、名前を告げつつ、店内奥のカウンター席を案内されることに

 

お店の作りは、元がカウンタースナックかバーだったのか

業態こそ分りませんが、事前の情報通りカウンター10席程の小さなお店

 

焼き場を置いたことで、カウンター内のスペースが狭いこともあってか

客先側にも、お皿を収納するスペースなどを設けておりますが

それらも収納と言うより、むしろインテリアと呼べる様な雰囲気で飾られております

 

すでに1組の先客がいたため、写真には収められなかったものの

カウンター席には生け花が各所に飾られているなど、男性店主さんが一人で切り盛りしているとは思えない、上品な内装の焼鳥店となっております

 

さて、肝心なメニューの方ですが

こちらは事前情報によると、3種あるコースからいずれかを注文する仕組みとのこと

 

そのコースについては、

その日の仕入れに併せ、店主さんのお勧めが頂ける

「おまかせ6本(2100円)」「特選10本(3500円)」の串焼きによるコースが二種

 

そして、8本の串焼きと共に

・箸休め

・〆の小さな親子丼

までを頂く事が出来る、焼鳥店のフルコースこと

「8本フルコース(まんまだったw)」が3600円にて提供されるものとなります

 

前述した2つのコースは、原則店主さんのお勧めを頂くのに対し

(苦手な食材がある場合、事前に伝えれば変更可能とのこと)

8本フルコースでは、提供が決まっている6本の串焼きに加え

・3本目

・8本目

に頂く串焼きを、右ページのメニューから各自好きなものを選択が可能となります

 

これらの選べる串焼きについても、他店では味わえない珍しい物が多数

子連れでは訪問できないせっかくの機会という事で、美味しいところをひとしきり頂くべく

「8本フルコース」をカミさん共々、オーダーしてみることに

 

そして、お酒の方ですが、

ビールは海外産の品が3種、これに加えてサワー類

焼酎、日本酒は上記の通りとなっており

これに加え、ワインが多数取り揃うものとなります

※ なぜか写真に収めたのは、上記一枚のみという失態…

 

ファーストドリンクについては、私が生を

カミさんの方は、生搾りレモンサワーを頂く事に

 

続けざまにメニューを覗き、最後の裏面に行き着くとそこには、

なんと、お昼のお品書きを発見

 

こちらのランチ、つい先日から始めたばかりとのことでして

しかも提供メニューは、私が長らく探し求めていた「極上親子丼」とのこと

 

こちらについて話を聞くと、先ほど触れたコース、

その〆に提供される「小さい親子丼」の2~2.5倍ほどのサイズとなるそうです

 

仕入れの都合上、水曜日のみはランチを休んでいるそうですが

それ以外の日程については原則、11:30より親子丼ランチを提供しているとのこと

また、今後は炭を使った焼物も提供して行きたいとの話でもありました

 

そんな話を聞きながら、まずは1杯目の生ビールとなるのですが、

・・・なんだこのグラス

そして、グラス・・・置き??

 

早くも「良い意味でヤバい」そんなお店である事が

そこかしこから伺える雰囲気より、ヒシヒシと伝わってきます。

串焼き8本に極上の箸休め、最後は親子丼で〆を迎える、絶品「8本フルコース」を心ゆくまで堪能!

1杯目のビールを頂きながら、串焼きの到着を待つ中

まず1本目として登場したのが、こちら

昨今の焼鳥店では定番となる初手の一本

鶏ささみの山葵焼きとなります

 

こちら、提供される鶏の銘柄に関する説明は無い事から、日により仕入れを変えているのかも知れません

対し、たっぷり盛られた山葵については説明があり、使用されているのは静岡県産の本山葵とのこと

 

焼き立てを早速一口頂きますと、まず驚くのが身の柔らかさ

パサつきがちなささみを、ここまでか!?という程にジューシーに焼き上げ、その身はホロッと口の中で解けます

 

広がる鶏の旨味と共に伝わる山葵の辛みは、キーン!と音を上げそうな程に強い辛みを与えつつ、その後はじんわり滑らかに

一瞬の輝きを放ち、余韻を残すその出で立ちは、まるで花火のようでもある、そんな1本目からスタート

 

続く2品目には、

なんとも絶妙な串の通し方となる砂肝

こちらには、エストラゴンビネガーによる味付けがなされているとのことです

 

一口目には、しっかり振られた塩の味わいを感じますが、コリッとした食感を楽しむべく噛みしめると、こんどは柔らかな酸味が

風変わりな味わいとなっており、過去の焼鳥どれとも比較出来ないものの、品ある酸味が肝特有の旨味をしっかり広げて行きます

 

続く3品目については、各自で好きなものを選べる仕様に

まずカミさんの方が選んだのは、

こちらの生揚げ豆腐

いわゆる厚揚げの様な出で立ちですが、中はしっかり豆腐の柔らかさと旨味を感じさせます

対し、カリッと焼き上げられた外側は面白い食感を感じさせ、中と外の味わいの違いが実に面白い一品

 

続いて私はというと、

焼鳥と言えばもう、絶対にはずすこと許されないこちら

「レバー」となります

 

レバーの美味しい店に外れは無い

と断言できる程、焼鳥店の実力を測るに相応しい逸品となるのが、レバー

 

早速頂いてみますと、とにかくとろける、その柔らかな食感

しっかり火の入った外側は、程良い食感を感じさせるのですが、その後に広がる中の旨味の濃さと柔らか食感はただ者じゃありません

 

そして、このレバーに絡むタレもまた秀逸の一言

けっして甘くなり過ぎず、それでいながら、素材の持ち味を壊さない旨味を適度に追加

レバーの旨味とタレのコク、両者の絡みあう同レバーは、間違い無く絶品と呼べる1品になりました

 

串を3連続頂いた所で、本コースは一旦箸休めへ

箸休めには焼きおにぎりをお出しします、との事でしたが、実際に出てきたのはこの通り

確かに中央は焼きおにぎりとなりますが、その両脇を固めているのは

・手羽煮

・鳥皮のテリーヌ

とのこと

 

まずはテリーヌから頂いてみたのですが、もうこれは衝撃の一言!!

鳥皮を使い、いわゆる煮こごり状に仕上げたテリーヌとなるのですが、皮目ならでは脂のコク、鶏の持つ旨味

これらが層を成して形成されており、ジュワーッと旨味が口いっぱいに広がります

 

過去にも様々な鶏料理を味わっては来ましたが、このクオリティの高さは相当なもの

なにより、焼鳥の箸休めとして提供されるとは到底思えない、素材の美味しさと調理の手間暇

両者を兼ね備え、完成を迎える、私如きの言葉では形容しきれない、スペシャリテの様な奥深い一品となります

 

続くおにぎりですが、これもまた面食らう一品

ただの焼きおにぎりかと思いきや、こちらのご飯、どうやら鶏出汁で炊かれているようです

 

いわゆるシンガポールチキンライスの様な味わいのご飯に、程良い加減で塗られた醤油

出汁の旨味と醤油の甘み、辛みが程良く絡みあい、パリッとした表面とフワフワな内側

二種の食感と共に、素材の持ち味を最大限に引き出したおにぎりに仕上がっています

 

そして、手羽煮ですが、これはもう想像の通り

ホロホロに煮込まれた手羽は、スッと音を立てて骨から外れる柔らかさ

その旨味は身だけに留まらず、骨の先っぽとなる軟骨部分までもがホロッと頂けてしまう程

 

この調子ならもしや・・・

と、試しに骨まで食べようとしましたが。

・・・イケないことは無い

が、決して美味しいわけでも無いので、流石に残すものとなりました

 

焼鳥の快進撃は留まることを知らず、ここからも大連投が続きます

次なる刺客、四番手には

こちら手羽先の瞬間燻製

 

手羽先でありながら、こちらはしっかり骨を外した状態で提供

食べやすさもさる事ながら、柔らかくてジューシーな手羽の旨味

更には、フワッと香る桜チップの薫香が、言葉にならない感動を与えてくれます

 

続いての串焼きには、

こちらの茄子が登場

1つ目と3つ目を同サイズに揃えながら、真ん中のみは一回り大きい茄子

 

この狙いが何なのかは気付けずに終わりましたが、カリッと焼かれた外側

フワトロに柔らかな内側と、両者の食感の差異を楽しみつつ、噛みしめるごとに染み出る旨味の濃厚さが溜まりません

 

続いての6本目には、

焼鳥と言えばお馴染み、鳥皮が提供

 

数品前に頂いた、皮のテリーヌとは全く違う

ある意味で王道的なアプローチの鳥皮となっており、ジューシーな味わいに弾ける脂の旨味

プルンと音を立てそうな程に柔らかな食感からは、食後すぐにでもコラーゲンが全身を駆け巡りそうな程です

 

そして、ラスト2を飾る7本目には、

こちらのせせりが登場

特徴的な食感もさる事ながら、こちらには醤油とバルサミコ酢で味付けがなされています

 

強い旨味ではありながら、後半となる7本目である事からか

脂のしつこさが口の中に残らない様、サッパリした味わいで頂ける同品

サッパリさせすぎないのもまた、酸味だけで無く品のある旨味も与える、バルサミコ酢ならではの味わいとなります

 

そして、串のラストとなる8本目ですが

こちらも個々で選択が可能となる串焼きになります

 

そんな中、最後の〆にすべく、私がこの日選んだ品は

こちら「ロケットピーマン炭火焼き」なる品

 

そのはっちゃけたネーミングにそそられ注文した同品ですが

ピーマンのほのかな苦みは残しつつ、それ以上の甘みを感じさせてくれます

更には、焼き目の香ばしさも加わり、ただの炭焼きとは一線を画したピーマン

 

ですが・・・

なにがロケットなのかは、結局分らず

そのネーミングが示す秘密には、結局辿り着けずに終わりました(笑)

 

ちなみに、カミさんがオーダーした〆の8本目は

こちらの焼きチーズ

見るからに香ばしさと濃厚さを兼ね備えた串焼きになる反面

トロットロになるまで焼かれたチーズの熱さは、これまた尋常では無い様子

 

猫舌となる私は、さすがに遠慮させて頂きましたが

その濃厚さは相当なものらしく、〆となる8本目で頂くには、ある意味最も適していた様子が伺えます

 

 

そんな感じに、全8本の串焼き、そして箸休めを頂いた8本フルコース

同コースの最後を締め、有終の美を飾るのは、

こちら、小さめのお茶碗に盛り付けられた

「小さい親子丼」となっております

 

見るからにたっぷりの出汁を、その身に宿しまくった親子丼

小さいながらも、トロットロに仕上がった玉子が、最高に食欲を掻き立てます

 

こちらを頂くレンゲの方も、お茶碗にあわせて小ぶりなサイズ

おそらく、茶碗蒸しなどに使われるモノと同等の大きさになりますが、

こんな感じに、ご飯の一粒に至るまで、上品な出汁がしっかり染み渡っています

 

玉子の方も、トロトロの半熟状態と、ある程度固まり始めた黄身

様々な状態の玉子が変幻自在に器を彩り、品ある甘みを感じさせる出汁共々、ご飯を美味しくコーティング

そして、主役となる「親」こと鶏肉は、プリンとした柔らかさと甘み、旨味を醸しだし、小ぶりながら存在感を発揮

 

ちなみに、ランチで提供される親子丼は、こちらのフルサイズになるとのこと

これは近々、ランチでもお邪魔し、フルサイズでこの出汁感と玉子との共演を、存分に味わってみたい所です

 

そして、親子丼の付け合わせには、

これまた、鶏のフルコースらしく、鶏出汁と少々の塩で味を整えられた、鶏スープ

焼鳥店を訪れて居るものの、水炊き専門店さながらのサービスを受けながら、大満足の末に終焉を迎えるものとなりました。

 

 

といった流れで、全8本の串と箸休め、〆の親子丼までを味わうものとなった、初訪問の鶏晶

お店に一歩足を踏み入れた、その瞬間に感じた雰囲気同様、

惑うこと無き「鶏料理の求道者」と呼ぶに相応しい店主さんが織り成す、他店では味わえない唯一無二の鶏三昧

 

素材の持ち味をしっかり残しつつ、そこにプラスαの手を加える調理スタイルは

和食としての焼鳥では無く、フレンチやイタリアンといった、欧風な技術が詰った品々ばかり

前述した鳥皮のテリーヌを始め、焼鳥だけに留まらず、様々なジャンルの料理に精通していることが如実に伝わってきます

 

この日は、他のお客さんがいた都合もあり、詳しい話を聞くことは叶いませんでしたが

(そもそも、他のお客さんの有無に関わらず、人見知りな私が話を聞くことは難しいのですが)

 

次の機会には、店主さんがどういった経歴を積み、今の鶏料理に至ったのか

その経歴を含め、様々な話を聞いてみたい

そう思わせる程に、奥深さの詰った焼鳥を、全力で堪能させて貰いました。

 

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鶏晶

■とりしょう

■ 食べログURL:

https://tabelog.com/chiba/A1201/A120101/12037670/

(ネット予約 不可)

■ 住所:千葉県千葉市中央区長洲1‐24‐1 エスカイア本千葉第一ビル201号

■ 営業時間:18:00~22:00(ランチは11:30~)

■ 定休日:日曜日(水曜のみランチ休業とのこと)

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